富富富(ふふふ) – 富山の新しいお米

「富富富」生育日記

富山県内各地で栽培されている「富富富」。
生育の様子や生産者向けの栽培管理情報をお伝えします。

県内各地(12か所)で、毎週「富富富」の生育調査を行っています。
6月2日の調査では、近年に比べて、草丈は並み、茎数は少なく、葉齢はやや遅れているという結果でした。

先週末から、「『富富富』実証ほ生育巡回」を行っています。県内全ての栽培試験ほを回り、場生育状況や当面の栽培管理を確認しています。美味しい「富富富」を消費者の皆さんにお届けするため、これからもきめ細かな栽培指導を行い、生産者の皆さんを支援してまいります。


★注目!「富富富」生産者の皆様へ★

・「田植え後4週間までの中干しの確実な開始」が、美味しい「富富富」のポイントとなります!
「富富富」は、「コシヒカリ」等より葉色がやや濃く、茎数が増えやすいことから、遅れず・確実に中干しを行いましょう。
・カメムシ類の発生が多くなっています。イネ科雑草の穂が出ないよう草刈りを徹底しましょう。


6月2日生育状況と当面の管理のポイント(有効分げつ~中干し)(PDF形式:807KB)

生育巡回の様子です。田んぼに「葉色版」を立てて、稲の葉の色を確認しています。
葉色は、稲体の活力などを推定できる、栽培管理に重要な指標です。

南砺市の早植え試験(4月下旬田植え)のほ場です。
茎の数が増え、田んぼが青々としてきました。しっかりと「溝堀り・中干し」が行われています。

繰り返しになりますが、美味しい「富富富」づくりには、「田植え後4週間までの中干しの確実な開始」が重要です。生産者の皆さんへしっかり周知するため、巡回用の車でもPRしています。

今年度は、県内各地(12か所)で、「富富富」の栽培試験を行っています。
5月26日に1回目の生育調査を行いました。近年の同じ時期に比べ、草丈は短く、茎の数は少なく、葉齢の進みはやや遅れているという結果でした。

栽培試験を行っている田んぼには、写真のような看板が立っています。
“どんな調査を行っているか”や“稲の生育データ”をお知らせしていますので、皆さんにご覧いたき、生産者の皆さんには「富富富」栽培管理の参考にしていただければ嬉しいです!


★注目!「富富富」生産者の皆様へ★

田植えを終えたところですが、「田植え後4週間までの中干しの確実な開始」が、美味しい「富富富」づくりのポイントとなります!
「富富富」は、「コシヒカリ」等より葉色がやや濃く、茎数が増えやすいことから、遅れず・確実に中干しを行いましょう。

生育状況と当面の管理のポイント(有効分げつ~中干し)(PDF形式:690KB)

氷見市の栽培試験田です。感染症対策をしながら、現地巡回や栽培指導を行っていきます。

南砺市の栽培試験田、田植えから10日後の様子です。

10月3日の販売開始まであと1週間! (富山県外は10月10日から販売開始)

今年、田植え直後から収穫まで、生育状況をお伝えしてきた、富山市水橋の栽培試験田。
生産者の 林 義則 さんに、インタビューに答えていただきました。

 

収穫直前、黄金色に稔った「富富富」を背にほほえむ林さん

 

―新品種「富富富」が誕生したときの気持ちを教えてください。
 「富富富」のことを知ったのは、 平成30年産の生産者募集(平成29年秋頃)のとき。
 新しい品種が出るというので、ぜひ取り組んでみたいと思った。(従来の品種とは違って、)作るのに申請がいるとか、農薬の(成分回数の)制限があったり、どうなるわからない部分もあったが、やってみるしかない!と思いで取り組んだ。

 

―「富富富」を栽培する中で、苦労したこと、楽しかったことはありますか?
 苦労というわけでもないけど・・・、他の品種と混ざらないようにはすごく気を使う。刈取りの順番が、「コシヒカリ」を刈って「富富富」を刈って、また「コシヒカリ」となったときは、コンバインの掃除が大変やね。
 楽しいのは、たくさん穫れたとき。自分で作った米を刈り取るとき、稔るまで大変だったけど、収量がありそうだなと感じるとき。

 

―他の品種との違いを感じるの部分はありますか?
 草丈が短くて倒れにくいのは、楽やね。食べた感じは、冷めてもおいしいというのは感じるし、他の人も言うとるね。

 

―栽培するうえで、心がけていること、注意していることはありますか?
 「富富富」に関しては、農薬の成分回数であったり、栽培マニュアルを守ること。安全・安心というのは、どの品種も同じく意識している。

 

―「富富富」に合う、おすすめのおかずは何でしょう?
 何でも合うんじゃないかな。富山は魚がおいしいから、刺身とか魚が良いかもね。

 

―最後に、消費者の皆さんへメッセージをお願いします。
 みなさんに、「富富富」をたくさん食べてもらって、これからも「富富富」をたくさん作っていきたいと思います。


林さん、ありがとうございました!
みなさま、生産者が一生懸命育てた「富富富」、たくさん食べてくださいね。
販売開始まで楽しみにお待ちください!

県内各地で、「富富富」の収穫が進んでいます。
田植え直後から生育状況をお伝えしてきた富山市水橋の栽培試験田でも、収穫作業が行われました。

収穫後の「富富富」は、
①乾燥 : 籾(もみ)を乾かす 
② 籾摺り(もみすり):籾殻を取り除き玄米にする
③ 調製:ふるいにかけ、未熟な粒を選別する
④ 品質検査
⑤ 搗精(とうせい):玄米から白米に仕上げる
といった過程を経て、皆様のもとへ届きます。

10月3日の販売開始まで1か月を切りました。
(富山県外は10月10日から販売開始)
美味しい「富富富」のお届けまで、楽しみにお待ちください!
 
★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・籾の黄化が進んだものから遅れずに刈取りを開始し、胴割米の発生を防止しましょう。
・未熟粒等の混入を防ぐため、1.9mm の篩目を使用するとともに、色彩選別機を整備している地域では、積極的に活用しましょう。

 「富富富」の穂は先週よりさらに色づき、いよいよ収穫間近となりました!

 収穫は、適期を見極めて行うことがとても重要です。早く刈りすぎると、未熟粒の混入や収量低下の原因となります。一方で、刈り遅れてしまうと、胴割米(お米にひびが入る)等が増加し、品質や食味が低下してしまいます。

 「富富富」は、籾全体の80~85%が黄色くなった時期が刈取適期であることから、現地実証ほの巡回を通じて、県内生産者に適期収穫を呼びかけているところです。

 美味しいお米となるまで、「富富富」を引き続き見守ってください。 

 生産者の皆さま方には、品質が良く美味しい「富富富」の総仕上げに向け、刈り取り直前までの水管理、適期収穫をよろしくお願いいたします。

富山市水橋栽培試験田の様子です。

大雨や強風にも負けず、しっかりと立っています。草丈が短く倒れにくい品種の特徴が、しっかり発揮されています。

出穂から35日たった穂の様子です。
穂の先から順々に色づいてきています。籾黄化率(もみおうかりつ)は65%程度、収穫適期まであと5日ほどと見込まれます。

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・刈取り5~7 日前まで間断かん水を行い、稲体の活力維持に努めましょう。
・籾の黄化が進んだものから遅れずに刈取りを開始し、胴割米の発生を防止しましょう。
・未熟粒等の混入を防ぐため、1.9mm の篩目を使用するとともに、色彩選別機を整備している地域では、積極的に活用を図りましょう。

詳細はこちら↓
9月4日登熟状況と当面の管理のポイント(PDF形式:376KB)

 「富富富」の成熟が進み、先週よりも多くの稲が穂をたらしています。穂が出た直後は緑色でしたが、今は黄色に近づいており、太陽の光に照らされると黄金色に輝いて見えるようになりました。
 約2週間後には成熟期を迎え、収穫できる頃合いになります。待ち遠しいですね!
 収穫へ着実に近づいている「富富富」を引き続き見守ってください。

https://fu-fu-fu.jp/

#富富富

 

8月27日の富山市水橋栽培試験田の様子です。

出穂から26日経ち、籾がふっくらと、黄色へと変化していきます。

 

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・刈取り5~7 日前まで間断かん水を行い、稲体の活力維持に努めましょう。
・籾の黄化が進んだものから遅れずに刈取りを開始し、胴割米の発生を防止しましょう。
・未熟粒等の混入を防ぐため、1.9mm の篩目を使用するとともに、色彩選別機を整備している地域では、積極的に活用を図りましょう。

 

詳細はこちら↓
8月29日生育状況と当面の管理のポイント(PDF形式:336KB)

県内各地の「富富富」は、続々と、稲の穂が出る出穂期(しゅっすいき)を迎えており、早いところでは穂揃期(ほぞろいき)となっています。

この時期の葉色は、生育の重要な指標の1つとなるため、生育や水管理の状況を確認する巡回が行われました。

この日は、県東部の4カ所の田んぼを回りました。1か月ほど前は1㎝にも満たなかった幼穂が、茎から顔を出し、たくさん花を咲かせていました。

出穂後20日間は、田んぼに水を張る湛水管理(たんすいかんり)が重要です。水を切らさないようにしっかりと水管理を行っていきます。

 

富山市水橋の栽培試験田の様子です。ちょうど出穂期を迎えていました。

茎から顔を出した穂に、小さな花が咲いています。

穂揃期を迎えた立山町浅生の栽培試験田です。タイミング良く、かぼちゃ電車が通過!

入水の様子です。しっかりと湛水管理を行い、稲体の元気を保つことが重要です。

 

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・出穂期以降20日間は湛水管理を徹底しましょう!
・農薬散布の際は、周辺住民への事前の周知と農薬の飛散防止を徹底しましょう!

久々の青空の元、富富富はしっかり成長しています。
現在は穂ばらみ期、幼穂(ようすい)がぐんぐん大きくなっています。穂が出る日も近いですね!

富山市水橋の栽培試験田の様子です。久々の晴れ!稲の緑が鮮やかです。

幼穂が大きくなり、茎がふくらんできました。

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・茎数が多く葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期から出穂期までは間断かん水を行いましょう。
※栽培マニュアルでは「飽水管理」と書かれていますが、本年は、葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期~出穂期も間断かん水としましょう。
・肥効調節型基肥栽培(一発肥料)では、原則、追加穂肥は必要ありません。ただし、幼穂形成期14日後の葉色が淡い場合は、出穂前に追加穂肥を施用しましょう。


詳細はこちら↓

当面の管理のポイント(幼穂形成期~出穂期)(PDF形式:375KB)

7月16日に行った生育調査では、昨年の同じ時期に比べ、草丈、幼齢、葉色は並み、茎数はやや多いという結果でした。
幼穂形成期(ようすいけいせいき)は、平均で前年より1日早い7月12日となりました。

今後、気温が平年並みに推移すると、出穂期(しゅっすいき)は、平均で8月2日頃と見込まれます。

入善町東五十里の栽培試験田の様子です。

幼穂長は平均で1.3mmでした。この田んぼの幼穂形成期は7月17日と見込まれます。
(田植日:5月18日)

富山市水橋の栽培試験田の様子です。

稲株ががっしりとしており、生育は順調です。

 

★「富富富」登録生産者の皆様へ

・茎数が多く葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期から出穂期までは間断かん水を行いましょう。
※栽培マニュアルでは「飽水管理」と書かれていますが、本年は、葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期~出穂期も間断かん水としましょう。
・肥効調節型基肥栽培(一発肥料)では、原則、追加穂肥は必要ありません。ただし、幼穂形成期14日後の葉色が淡い場合は、追加穂肥を施用しましょう。

詳細はこちら↓
7月16日生育状況と当面の管理のポイント(幼穂形成期~出穂期)(PDF形式:421KB)

7月9日に行った生育調査(県内18か所)では、昨年の同じ時期に比べ、草丈、幼齢、葉色は並み、茎数はやや多いという結果でした。

茎を剥いて見てみると、穂の赤ちゃんである“幼穂”(ようすい)が生まれているのが確認できました。幼穂が穂になるまでは、稲が一番水を必要とする時期です。田面が乾き過ぎないよう細心の注意を払って水管理に努めます。

 

幼穂(ようすい)の様子です。写真の幼穂長は2mm程度、穂が出るまで大体20日程度と予想されます。

富山市水橋中馬場の栽培試験田の様子です。

しっかりと草刈りされています。雑草の穂は、カメムシ類のえさとなるので、この時期に草刈りしてえさ場をなくすことが重要です。

入善町東五十里の栽培試験田の様子です。

雨の合間をぬって、しっかりと田干しを行いました。間断かん水により、十分に水をやりながらも、生育をコントロールしていきます。

 

 

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・茎数が多く葉色が濃いほ場が多いことから、①幼穂形成期までは落水期間が長めの間断かん水、②幼穂形成期から出穂期までは間断かん水を行いましょう。
※栽培マニュアルでは「飽水管理」と書かれていますが、本年は、葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期~出穂期も間断かん水としましょう。

7月9日生育状況と当面の管理のポイント(幼穂形成期~出穂期) (PDF形式:461KB)