富富富(ふふふ) – 富山の新しいお米

「富富富」生育日記

富山県内各地で栽培されている「富富富」。
生育の様子や生産者向けの栽培管理情報をお伝えします。

7月20日の生育は、前回(7月13日)より草丈が9.3㎝伸びて73.0㎝、葉は0.7枚増えて葉齢は11.6葉となりました。茎数は1株当たり22.8本と少し減っています。
葉色は、やや濃かったため、生育を抑えるため間断かん水を行い、少し淡い4.2になりました。
幼穂形成期は7月17日で、今回は4㎜程度の幼穂が確認できました。出穂期(穂が出る時期)は8月7日頃の見込みです。

※幼穂が約2mmになったときを「幼穂形成期(ようすいけいせいき)」といいます。そこから20日ほどたつと、稲から穂が出る「出穂期(しゅっすいき)」を迎えます。

★「富富富」生産者の皆様へ★
出穂期までは、稲体の活力を維持するため飽水管理(足跡に水が残る程度の湿潤状態を維持)を行い、出穂後は20日間の湛水管理を徹底しましょう。
生育状況と当面の管理のポイント(7月20日)

ほ場全体の様子です。夏空に稲の緑が映えます。

幼穂(ようすい)の様子

稲株は元気に大きくなりました!

7月13日の生育は、前回(7月6日)より草丈が14.3㎝伸びて63.7㎝、葉は0.6枚増えて葉齢は10.9葉となりました。茎数は1株当たり24.7本と少し減り始めました。葉色は少し濃くなり4.4になりました。

茎を剥いてみると、節が伸び始め、0.5㎜程度の幼穂が確認できました。
幼穂形成期(幼穂が2mm程度の時期)は7月17日の見込みです。幼穂形成期頃の葉色・茎数は生育を判断する重要な指標となります。

★「富富富」生産者の皆様へ★
幼穂形成期以降は、稲体の活力を維持するため飽水管理(足跡に水が残る程度の湿潤状態を維持)を行いましょう。
生育状況と当面の管理のポイント(7月13日)

ほ場全体の様子です。条間が覆われ、一面の緑がきれいです。

幼穂(ようすい)の様子

地区の「富富富」ブランド化推進協議会から、栽培管理についての情報を示しています。

7月6日の生育は、前回(6月29日)より草丈が13㎝伸びて49.4㎝、葉は1.1枚増えて葉齢は10.3葉となりました。茎数は1株当たり26.2本、葉色も前回と同じ4.3です。

「中干し」が完了し、田んぼの中を歩いても足が沈まなくなりました。稲の茎を剥いてみると、節が少し上がり、小さな穂の赤ちゃん(幼穂、ようすい)が見え始めてきました!

また、稲を加害するカメムシの発生を抑えるため、畦畔の草刈りが行われました。
(田んぼのまわりに生える雑草の「穂」がえさとなるため、地域で一斉に草刈りを行い、稲のまわりにカメムシが集まらないようにします)

★「富富富」生産者の皆様へ★
中干しが完了したほ場は、幼穂形成期まで落水期間が長めの間断かん水を行い、幼穂形成期のSPAD値35(群落葉色4.0程度)に誘導しましょう。
生育状況と当面の管理のポイント(7月6日)

ほ場全体の様子です。緑色が鮮やかです。

幼穂(ようすい)が確認できました!

畦畔の草もすっきり!

6月29日の生育は、前回(6月22日)より草丈が7㎝程度伸びて36.4㎝、葉は1枚増えて葉齢は9.2葉になりました。
茎数は1株当たり25.0本と一週間前の1.5倍に増加しました!
稲体や根を健全にするため、田んぼを干す「中干し」を継続中です。

★「富富富」生産者の皆様へ★
中干しが完了したほ場は、幼穂形成期まで落水期間が長めの間断かん水を行い、幼穂形成期のSPAD値35(群落葉色4.0程度)に誘導しましょう。
生育状況と当面の管理のポイント(6月29日)

ほ場全体の様子です。中干し継続中!

茎数が増加し、稲株がしっかりしてきました。

中干しにより葉色は淡くなっています。今回は、「4.3」でした。

6月22日の生育は、前回(6月15日)より草丈が6㎝程度伸びて29.5㎝、葉は1.3枚増えて葉齢は8.2葉となりました。茎数は1株当たり16.6本、葉色も前回より少し濃くなり順調に生育しています。

稲体や根を健全にするため、田んぼを干す「中干し」を実施中です。田んぼの表面に少し亀裂ができ始めました。田んぼに入ったときに、くるぶしが軽く沈む程度の硬さまで中干しを続けます。

★「富富富」生産者の皆様へ★
中干しが完了したほ場は、幼穂形成期まで落水期間が長めの間断かん水を行い、幼穂形成期のSPAD値35(群落葉色4.0程度)に誘導しましょう。
生育状況と当面の管理のポイント(6月22日)

ほ場全体の様子です。しっかり中干し中!

小さな亀裂が入っています。

6月15日の生育は、前回(6月7日)より草丈が2㎝程度伸びて23.1㎝、葉は1.7枚増えて葉齢は6.9葉となりました。茎数は1株当たり12.1本となり大きく増加しました。葉色も前回より少し濃くなっています。
今後の水管理効率を高めるため、溝掘りを行いました。これから稲の生育コントロールするため、田んぼを干す「中干し(なかぼし)」を行います。

★「富富富」生産者の皆様へ★
中干しを実施していないほ場は、早急に中干しを開始しましょう。
中干し後は、幼穂形成期まで落水期間が長めの間断かん水を行い、幼穂形成期頃までに足跡の深さ3cm 程度の土壌硬度に誘導しましょう。
生育状況と当面の管理のポイント(6月15日)

ほ場全体の様子です。分げつが増え、稲体がさらにしっかりしてきました。
写真下部、横方向に設置した溝が見えます。

設置された溝の様子です。溝堀りによって、スムーズな排水を促し、「中干し」が効果的に行えます。

 

溝堀り・中干の効果と適期について動画を作成しました!ぜひご覧ください!

 

毎週生育をお伝えしている、砺波市のほ場は、田植えから3週間がたちました。
6月7日の生育は、前回(6月1日)より草丈が5㎝程度伸びて20.9㎝、葉は1.3枚増えて葉齢は5.2葉となりました。茎数は1株当たり5.3本と少しずつですが増えてきました。葉色も前回より濃くなっています。
「苗」から「稲」へ順調に成長しています。

★「富富富」生産者の皆様へ★
SNSで寄せられた、生産者のみなさまへの応援メッセージをまとめました。
「富富富」を応援いただいている消費者のみなさまの想いを感じていただければ幸いです。
富富富への応援メッセージ

<当面の管理のポイント>
現在、平年に比べ生育は遅れていますが、茎数が急速に増加していることから、田植後4週間までに中干しを遅れずに開始しましょう。
生育状況と当面の管理のポイント(6月7日)

 

ほ場全体の様子です。

「富富富」を栽培していることを示す看板です。看板は、県内全ての「富富富」作付ほ場に設置されます。

葉色版(ようしょくばん)です。色見本を目安に、1(左の淡い緑)~7(右の濃い緑)の間で葉の色を0.1単位で表します。
複数の調査者が目で見て判断し、平均的な値をとります。ちなみに、このほ場は「4.2」でした。

年度も、県内各地の「富富富」20ほ場で様々な栽培試験を実施しています。

砺波市のほ場の6月1日の生育は、前回(5月25日)より草丈が4㎝程度大きくなり16.4㎝、葉は1枚増えて葉齢は3.9葉となりました。茎数はまだ増えていませんが、葉色が少し濃くなってきました。

★注目!「富富富」生産者の皆様へ★
「田植後4週間までに中干しを確実に開始すること」が、きれいで美味しい「富富富」づくりのポイントとなります!
「富富富」は、「コシヒカリ」等より葉色がやや濃く、茎数が増えやすいことから、浅水管理で分げつを促した後は、遅れず・確実に中干しを行いましょう。

生育状況と当面の管理のポイント(6月1日)

ほ場の様子。田植えから2週間たち、稲株がしっかりしてきました。

草丈も順調に伸びています。中干しまで浅水管理を行い、良い茎が増えるように促します。

県内各地の「富富富」20ほ場で、今年1回目の生育調査が行われました。
前回、田植えの様子をお伝えした砺波市のほ場では、草丈12㎝程度、1株あたりの茎数は4本、葉齢は2.8枚となりました。

田植えからしばらくたったこの時期は、分げつ(茎が増えること)を促すために、葉の半分程度が水から出ているくらい(水深3cm程度)の「浅水管理(あさみずかんり)」を行います。

生育調査では、調査者がほ場に入って、目印の棒を立てた調査区内の、茎の数や葉の枚数を調べます。
田んぼに入るときは、稲を倒さないように(自分も倒れないように!)注意して歩くことが重要です。

★注目!「富富富」生産者の皆様へ★
「田植後4週間までに中干しを確実に開始すること」が、美味しい「富富富」づくりのポイントとなります!
「富富富」は、「コシヒカリ」等より葉色がやや濃く、茎数が増えやすいことから、浅水管理で分げつを促した後は、遅れず・確実に中干しを行いましょう。


生育状況と当面の管理のポイント(5月25日)

 

田植え1週間後(5月24日)の様子

生育調査の様子

苗の様子

 

 

県内各地で、「富富富」の田植えが進んでいます。

今年も、美味しい「富富富」を消費者の皆さんにお届けできるよう、県内各地の20ほ場で、「富富富」の生育調査を行います。
その中の1つ、砺波市のほ場で5月18日、田植えが行われました。
これから、生育の様子を定点観測的にお知らせしてまいりますので、一緒に見守ってください!

技術的な話ですが、苗は3㎝程度の深さに植付けされました。これ以上浅く植えると、しっかり根付かずに浮いてしまったり、逆に深すぎると、分げつ(茎が増えること)が十分に確保できないので、植付深さは重要なポイントです。

この日は、今後の生育状況を確認するため、調査区の設置を行いました。
来週から、毎週生育調査を行います。結果は、当面の技術対策と合わせてお知らせする予定ですので、ぜひチェックしてください!

田植え作業の様子

田植え前(5月13日)の様子

田植え後のほ場

イネの年齢は、種籾から直接出た茎( 主稈)に生える葉の数で表し、これを葉齢(ようれい)といいます。葉齢を数えるために、今ある葉が何枚目に当たるのかマジックで印をつけています。(今は2葉なので2つの線)