富富富(ふふふ) – 富山の新しいお米

「富富富」生育日記

富山県内各地で栽培されている「富富富」。
生育の様子や生産者向けの栽培管理情報をお伝えします。

2019年の記事

10月3日の販売開始まであと1週間! (富山県外は10月10日から販売開始)

今年、田植え直後から収穫まで、生育状況をお伝えしてきた、富山市水橋の栽培試験田。
生産者の 林 義則 さんに、インタビューに答えていただきました。

 

収穫直前、黄金色に稔った「富富富」を背にほほえむ林さん

 

―新品種「富富富」が誕生したときの気持ちを教えてください。
 「富富富」のことを知ったのは、 平成30年産の生産者募集(平成29年秋頃)のとき。
 新しい品種が出るというので、ぜひ取り組んでみたいと思った。(従来の品種とは違って、)作るのに申請がいるとか、農薬の(成分回数の)制限があったり、どうなるわからない部分もあったが、やってみるしかない!と思いで取り組んだ。

 

―「富富富」を栽培する中で、苦労したこと、楽しかったことはありますか?
 苦労というわけでもないけど・・・、他の品種と混ざらないようにはすごく気を使う。刈取りの順番が、「コシヒカリ」を刈って「富富富」を刈って、また「コシヒカリ」となったときは、コンバインの掃除が大変やね。
 楽しいのは、たくさん穫れたとき。自分で作った米を刈り取るとき、稔るまで大変だったけど、収量がありそうだなと感じるとき。

 

―他の品種との違いを感じるの部分はありますか?
 草丈が短くて倒れにくいのは、楽やね。食べた感じは、冷めてもおいしいというのは感じるし、他の人も言うとるね。

 

―栽培するうえで、心がけていること、注意していることはありますか?
 「富富富」に関しては、農薬の成分回数であったり、栽培マニュアルを守ること。安全・安心というのは、どの品種も同じく意識している。

 

―「富富富」に合う、おすすめのおかずは何でしょう?
 何でも合うんじゃないかな。富山は魚がおいしいから、刺身とか魚が良いかもね。

 

―最後に、消費者の皆さんへメッセージをお願いします。
 みなさんに、「富富富」をたくさん食べてもらって、これからも「富富富」をたくさん作っていきたいと思います。


林さん、ありがとうございました!
みなさま、生産者が一生懸命育てた「富富富」、たくさん食べてくださいね。
販売開始まで楽しみにお待ちください!

県内各地で、「富富富」の収穫が進んでいます。
田植え直後から生育状況をお伝えしてきた富山市水橋の栽培試験田でも、収穫作業が行われました。

収穫後の「富富富」は、
①乾燥 : 籾(もみ)を乾かす 
② 籾摺り(もみすり):籾殻を取り除き玄米にする
③ 調製:ふるいにかけ、未熟な粒を選別する
④ 品質検査
⑤ 搗精(とうせい):玄米から白米に仕上げる
といった過程を経て、皆様のもとへ届きます。

10月3日の販売開始まで1か月を切りました。
(富山県外は10月10日から販売開始)
美味しい「富富富」のお届けまで、楽しみにお待ちください!
 
★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・籾の黄化が進んだものから遅れずに刈取りを開始し、胴割米の発生を防止しましょう。
・未熟粒等の混入を防ぐため、1.9mm の篩目を使用するとともに、色彩選別機を整備している地域では、積極的に活用しましょう。

 「富富富」の穂は先週よりさらに色づき、いよいよ収穫間近となりました!

 収穫は、適期を見極めて行うことがとても重要です。早く刈りすぎると、未熟粒の混入や収量低下の原因となります。一方で、刈り遅れてしまうと、胴割米(お米にひびが入る)等が増加し、品質や食味が低下してしまいます。

 「富富富」は、籾全体の80~85%が黄色くなった時期が刈取適期であることから、現地実証ほの巡回を通じて、県内生産者に適期収穫を呼びかけているところです。

 美味しいお米となるまで、「富富富」を引き続き見守ってください。 

 生産者の皆さま方には、品質が良く美味しい「富富富」の総仕上げに向け、刈り取り直前までの水管理、適期収穫をよろしくお願いいたします。

富山市水橋栽培試験田の様子です。

大雨や強風にも負けず、しっかりと立っています。草丈が短く倒れにくい品種の特徴が、しっかり発揮されています。

出穂から35日たった穂の様子です。
穂の先から順々に色づいてきています。籾黄化率(もみおうかりつ)は65%程度、収穫適期まであと5日ほどと見込まれます。

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・刈取り5~7 日前まで間断かん水を行い、稲体の活力維持に努めましょう。
・籾の黄化が進んだものから遅れずに刈取りを開始し、胴割米の発生を防止しましょう。
・未熟粒等の混入を防ぐため、1.9mm の篩目を使用するとともに、色彩選別機を整備している地域では、積極的に活用を図りましょう。

詳細はこちら↓
9月4日登熟状況と当面の管理のポイント(PDF形式:376KB)

 「富富富」の成熟が進み、先週よりも多くの稲が穂をたらしています。穂が出た直後は緑色でしたが、今は黄色に近づいており、太陽の光に照らされると黄金色に輝いて見えるようになりました。
 約2週間後には成熟期を迎え、収穫できる頃合いになります。待ち遠しいですね!
 収穫へ着実に近づいている「富富富」を引き続き見守ってください。

https://fu-fu-fu.jp/

#富富富

 

8月27日の富山市水橋栽培試験田の様子です。

出穂から26日経ち、籾がふっくらと、黄色へと変化していきます。

 

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・刈取り5~7 日前まで間断かん水を行い、稲体の活力維持に努めましょう。
・籾の黄化が進んだものから遅れずに刈取りを開始し、胴割米の発生を防止しましょう。
・未熟粒等の混入を防ぐため、1.9mm の篩目を使用するとともに、色彩選別機を整備している地域では、積極的に活用を図りましょう。

 

詳細はこちら↓
8月29日生育状況と当面の管理のポイント(PDF形式:336KB)

県内各地の「富富富」は、続々と、稲の穂が出る出穂期(しゅっすいき)を迎えており、早いところでは穂揃期(ほぞろいき)となっています。

この時期の葉色は、生育の重要な指標の1つとなるため、生育や水管理の状況を確認する巡回が行われました。

この日は、県東部の4カ所の田んぼを回りました。1か月ほど前は1㎝にも満たなかった幼穂が、茎から顔を出し、たくさん花を咲かせていました。

出穂後20日間は、田んぼに水を張る湛水管理(たんすいかんり)が重要です。水を切らさないようにしっかりと水管理を行っていきます。

 

富山市水橋の栽培試験田の様子です。ちょうど出穂期を迎えていました。

茎から顔を出した穂に、小さな花が咲いています。

穂揃期を迎えた立山町浅生の栽培試験田です。タイミング良く、かぼちゃ電車が通過!

入水の様子です。しっかりと湛水管理を行い、稲体の元気を保つことが重要です。

 

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・出穂期以降20日間は湛水管理を徹底しましょう!
・農薬散布の際は、周辺住民への事前の周知と農薬の飛散防止を徹底しましょう!

久々の青空の元、富富富はしっかり成長しています。
現在は穂ばらみ期、幼穂(ようすい)がぐんぐん大きくなっています。穂が出る日も近いですね!

富山市水橋の栽培試験田の様子です。久々の晴れ!稲の緑が鮮やかです。

幼穂が大きくなり、茎がふくらんできました。

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・茎数が多く葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期から出穂期までは間断かん水を行いましょう。
※栽培マニュアルでは「飽水管理」と書かれていますが、本年は、葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期~出穂期も間断かん水としましょう。
・肥効調節型基肥栽培(一発肥料)では、原則、追加穂肥は必要ありません。ただし、幼穂形成期14日後の葉色が淡い場合は、出穂前に追加穂肥を施用しましょう。


詳細はこちら↓

当面の管理のポイント(幼穂形成期~出穂期)(PDF形式:375KB)

7月16日に行った生育調査では、昨年の同じ時期に比べ、草丈、幼齢、葉色は並み、茎数はやや多いという結果でした。
幼穂形成期(ようすいけいせいき)は、平均で前年より1日早い7月12日となりました。

今後、気温が平年並みに推移すると、出穂期(しゅっすいき)は、平均で8月2日頃と見込まれます。

入善町東五十里の栽培試験田の様子です。

幼穂長は平均で1.3mmでした。この田んぼの幼穂形成期は7月17日と見込まれます。
(田植日:5月18日)

富山市水橋の栽培試験田の様子です。

稲株ががっしりとしており、生育は順調です。

 

★「富富富」登録生産者の皆様へ

・茎数が多く葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期から出穂期までは間断かん水を行いましょう。
※栽培マニュアルでは「飽水管理」と書かれていますが、本年は、葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期~出穂期も間断かん水としましょう。
・肥効調節型基肥栽培(一発肥料)では、原則、追加穂肥は必要ありません。ただし、幼穂形成期14日後の葉色が淡い場合は、追加穂肥を施用しましょう。

詳細はこちら↓
7月16日生育状況と当面の管理のポイント(幼穂形成期~出穂期)(PDF形式:421KB)

7月9日に行った生育調査(県内18か所)では、昨年の同じ時期に比べ、草丈、幼齢、葉色は並み、茎数はやや多いという結果でした。

茎を剥いて見てみると、穂の赤ちゃんである“幼穂”(ようすい)が生まれているのが確認できました。幼穂が穂になるまでは、稲が一番水を必要とする時期です。田面が乾き過ぎないよう細心の注意を払って水管理に努めます。

 

幼穂(ようすい)の様子です。写真の幼穂長は2mm程度、穂が出るまで大体20日程度と予想されます。

富山市水橋中馬場の栽培試験田の様子です。

しっかりと草刈りされています。雑草の穂は、カメムシ類のえさとなるので、この時期に草刈りしてえさ場をなくすことが重要です。

入善町東五十里の栽培試験田の様子です。

雨の合間をぬって、しっかりと田干しを行いました。間断かん水により、十分に水をやりながらも、生育をコントロールしていきます。

 

 

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・茎数が多く葉色が濃いほ場が多いことから、①幼穂形成期までは落水期間が長めの間断かん水、②幼穂形成期から出穂期までは間断かん水を行いましょう。
※栽培マニュアルでは「飽水管理」と書かれていますが、本年は、葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期~出穂期も間断かん水としましょう。

7月9日生育状況と当面の管理のポイント(幼穂形成期~出穂期) (PDF形式:461KB)

7月2日に行った生育調査(県内18か所)では、昨年の同じ時期に比べ、草丈・葉色は並み、茎数はやや多く、葉齢はやや進んでいるという結果でした。

幼穂形成期は7月12日頃、出穂期は8月1日頃と見込まれます(平均の田植え日:5月13日)。
いずれも昨年より1日早くなる見込みです。


幼穂形成期は7月12日頃、出穂期は8月1日頃と見込まれます(平均の田植え日:5月13日)。
いずれも昨年より1日早くなる見込みです。

茎の数が増え、稲株ががっしりしてきました。

富山市水橋中馬場の栽培試験田の様子です。

稲の葉がスッキリと立っており、落水期間を長めにする水管理によって、生育がしっかりコントロールされていることがわかります。

 

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・茎数が多く葉色が濃いほ場が多いことから、①幼穂形成期までは落水期間が長めの間断かん水、②幼穂形成期から出穂期までは間断かん水を行いましょう。
・カメムシ類の発生量を少なくするため、畦畔の草刈りやほ場内の除草に努めましょう。
草刈り運動期間:7月1日~10日  一斉草刈り日:7月6日~7日

 

7月2日生育状況と当面の管理のポイント(無効分げつ期~幼穂形成期) (PDF形式:461KB)

6月18日に行った生育調査(県内18か所)では、昨年の同じ時期に比べ、草丈はやや長く、茎の数、葉齢、葉色は並みという結果でした。
「コシヒカリ」と比べると、草丈は4㎝程度短く、葉色はやや濃くなっています。
幼穂形成期は昨年より1日ほど早い7月12日頃と見込まれます(平均の田植え日:5月13日)。

★「富富富」登録生産者の皆様へ★
・葉色が濃いほ場が多いことから、幼穂形成期までは落水期間が長めの間断かん水を行い、適正な生育量に誘導しましょう。
・カメムシ類の発生量を少なくするため、畦畔の草刈りやほ場内の除草に努めましょう。
 草刈り運動期間:7月1日~10日  一斉草刈り日:7月6日~7日
・分施栽培での穂肥は、1回目を幼穂形成期の7日後頃に窒素成分で0.75~1.0kg/10a、2回目を1回目の7日後に窒素成分で1.5kg/10aを基本とします。

6月25日生育状況と当面の管理のポイント(無効分げつ期~幼穂形成期)(PDF形式:550KB)

富山市水橋中馬場の栽培試験田の様子です。写真後方を通過中の北陸新幹線・グランクラスでは、7月から「富富富」を使用したメニューが提供されます!

入善町東五十里の栽培試験田の様子です。
先週よりも葉の色が淡くなってきています。

「間断かん水」の入水期間中です。
中干しにより、田面にひびが入り、しっかり地固めされています。