富富富(ふふふ) – 富山の新しいお米

最新情報

2017年8月の記事

おいしいお米づくりの基本は、高品質な種子生産から始まります。
8月17日、早朝から平成30年産用の「富富富」種子をつくる水田において、ほ場審査が行われました。

種子審査員と種子生産者が集合し、綿密な打ち合わせを行ったあと、審査のために各ほ場へ移動しました。

種子審査員と生産者がほ場に入り、目を凝らして異品種株、雑草、病害などがないか調査します。

小さな異変も見逃しません。すぐに抜き取ります。

種子生産者はこの審査以外にも、何回もほ場に入ってチェックします。

種子ほ場には品種名、生産者名、田植え月日等が記載された立札の設置が義務付けられており、
生産者一人ひとりが責任をもって「種もみ」をつくっています。

朝露に濡れ、太陽の強い日差しで汗を流しながらも、審査は続きました。

富山県は、古くから質の良い「種もみ」産地として全国的に評価されおり、県外出荷数量は日本一です。
このような真摯な米づくりへの姿勢によって、富山の「種もみ」の品質が保たれているのです。

 

8月8日(火)、平成29年度第2回富山米新品種戦略推進会議が開催されました。
この日はまず、委員の方々に富山市婦中町のほ場を視察していただきました。

台風5号の影響により強い雨風の中での視察となりましたが、「富富富」は風に倒れることなく、力強く育っていました。

 

コシヒカリと並べてみると、「富富富」は草丈が短く、倒伏に強いことがわかります。
視察終了後は、富山県会館へ移動し、戦略推進会議が行われました。

 

会議では、「富富富」のブランド化に向けた今後の取組方針や、平成29年度のPR・限定販売計画について、様々な意見交換が行われました。
県では「富富富」の平成30年秋デビューに向けて、当推進会議での検討をもとにしながら、生産・販売戦略などについて引き続き、策定を進めていきます。

県の農業研究所、広域普及指導センター及び関係課で構成される「富富富」栽培技術確立チームでは、
8月3日(木)と4日(金)の2日間にわたって、「富富富」実証ほの巡回を行いました。

今回は県内23カ所に設置された実証ほをまわって、生育調査をおこなうとともに、
穂がどれくらい出揃っているのかを確認していきます。


氷見市実証ほの様子です。概ね穂が出揃っているのがわかります。

 


こちらは、富山市山田村の実証ほです。

 

巡回の結果、「富富富」実証ほの出穂期(田んぼの半分くらいの穂が出た時期)は平均で8月3日であり、
収穫期は9月中旬頃となる見込みです。
栽培技術確立チームでは、高品質で良食味な栽培体系の確立に向けて、9月上旬にも成熟状況の確認を行う予定です。