2018年の記事
2018年9月5日
登熟期④(台風21号通過後)
▲「富富富」の稲穂
▲「コシヒカリ」(写真左側ほ場)と「富富富」(写真右側ほ場)の比較
9月5日(水)、台風一過の舟橋村海老江「富富富」ほ場の様子です。
全国で猛威を振るった台風21号ですが、富山県内には4日夕方から夜にかけて最接近しました。富山市地方気象台によると、最大瞬間風速は朝日町で38.3メートル/秒など、観測史上最大となる強風が記録された地域もありました。
稲刈りを間近に控えたこの時期、台風による強い風雨は稲を倒伏させ、籾の品質低下を招いたり、場合によっては刈り取りが遅れコンバインでの収穫作業が困難になることがあるため、生産者にとって台風の被害は深刻です。
ほ場の写真を見てみると、「コシヒカリ」はやや倒伏しているのに対し、「富富富」は強風にも耐えてしっかりと立っており、草丈が短く、倒伏に強い特徴が見てとれます。(さすが、「富富富」!!)
無事、台風に耐え抜いた「富富富」の収穫も、もう間もなくです。
10月11日の販売開始まで、お楽しみにお待ちください。
2018年9月4日
登熟期③
9月4日(火)、舟橋村海老江の「富富富」ほ場の様子です。 (台風21号接近前、お昼頃の調査の様子。)
いよいよ収穫が間近に迫ってきました。 早刈りは未熟粒の混入や収量低下の原因となる一方、刈遅れは胴割米等の発生による品質低下を招くことから、適期での収穫はとても重要です。
お米の刈取適期を判断する指標の1つに「籾黄化率(もみおうかりつ)」があります。
「富富富」は籾全体の80~85%が黄色くなった時期が刈取適期であることから、現地実証ほの巡回を通じて、県内生産者に適期収穫を呼びかけてまいります。
2018年8月27日
登熟期②
▲「コシヒカリ」(写真左側ほ場)と「富富富」(写真右側ほ場)の比較
8月27日(月)、舟橋村海老江の「富富富」ほ場の様子です。
前回調査(8/21)から1週間ほどですが、連日の高温により一気に穂が色づいてきました。
台風20号の強風(8/24)の影響もあり、「コシヒカリ」はなびいているのに対し、「富富富」はしゃんと立っており、草丈が短く、倒伏に強い特徴が見てとれます。
2018年8月2日
穂揃期
8月2日(木)、舟橋村海老江の「富富富」ほ場の様子です。
この日は、ちょうど田んぼ全体の8~9割が出穂したタイミングであり、これを“穂揃期(ほぞろいき)”と呼びます。
暑い日が続いていますが、生育調査の結果は、穂数も目標どおりであり、葉色も十分な濃さを保っていました。
2018年7月30日
出穂期
7月30日(月)、舟橋村海老江の「富富富」ほ場の様子です。
近付いて稲をよく見てみると、穂が出ている(出穂)のがわかります。
ほ場全体のうち、穂が半分出揃った時期を“出穂期(しゅっすいき)”と呼びますが、このほ場の出穂期は7月31日でした。
また、穂の先から徐々に開花が始まっており、おしべが飛び出している様子が確認できました。
今後は水管理がより一層大切となります。出穂期以降20日間は湛水管理を徹底していきます。
2018年7月17日
生育調査⑧
7月17日(火)、舟橋村海老江の「富富富」ほ場の様子です。
生育は概ね順調で、穂肥成分の肥料が徐々に吸収され、それに伴い葉色も濃くなってくるものと思われます。
下の写真で、筆先のような部分が穂のもとである幼穂です。葉っぱを上手に剥いていくと確認することができます。現在の幼穂長は約9mmでした。
「富富富」の生育状況と当面の技術対策(第8号)>はこちら
2018年7月10日
生育調査⑦
7月10日(火)、舟橋村海老江の「富富富」ほ場の様子です。連日の暑さで、トンボも「富富富」の生育を見守りながら一休み。
葉っぱを剥いて茎の先(生長点)を見てみると、穂のもとである“幼穂”が形成されているのが確認できました。調査時点での幼穂の長さは約2mmであり、この長さから穂が出る時期(出穂期)を予想することができます。
今後平年並みの気温で推移した場合、「富富富」の出穂期は8月4日頃と見込まれます。
これからは、水管理が極めて重要となるので、田面が乾き過ぎないよう細心の注意が払われます。
「富富富」の生育状況と当面の技術対策(第7号)>はこちら
2018年7月2日
生育調査⑥
7月2日(月)、舟橋村海老江の「富富富」ほ場の様子です。
7日間隔で営農指導員(JA)と普及指導員(県)が協力して、生育調査を行っています。上の写真は物差しで草丈を計測している様子です。草丈や茎数、葉色を調べることで、稲の生育状況を把握し、今後の適切な栽培管理に繋げることができます。
田んぼをよく見ると、前回の調査時と比べて、少しずつ葉の色が淡くなってきているのがわかります。茎の中(生長点)では、穂のもとである“幼穂”が徐々につくられています。
「富富富」の生育状況と当面の技術対策(第6号)>はこちら